無からのビルメン

無職、無資格、職歴無からの再スタート

第二種電気工事士 技能試験を受けてきました。

 

運の良いことに会場は原付で10分もかからないごく近所の大学だったので、10時過ぎに家を出発。10:15頃に到着すると既に2/3ほど席は埋まっていました。

 

出題されたのは7番の3-4-3路スイッチの問題でした。特殊な部分は少なく、複線図も難しくはないのですが、単純に作業量が多いため時間との戦いになります。終了の合図で未完成の人が数名確認できました。

 

私はというと、これまで練習してきたなかでもNo.1の出来と言えるモノでした。要因としては

・本番ということで普段よりしっかり集中して作業できたこと

・練習時よりも剥きやすい素材が使われていたこと

・問題用紙がうっすら透けており、始まる前からどのように組めば良いのかを考える余裕があったこと

が大きいと思われます。複線図もサッと書き終えてスムーズに作業が出来たため、5分ほど見直しに回す余裕がありました。試験時間中に受験番号と氏名を記入したタグを完成品に付けたのですが、終了後、別途取り付けるように指示されたタイミングがあったので、ギリギリになってしまうことが想定される方は後回しでも良いかもしれません。

 

反省点としては右側3路スイッチの0番は黒以外でもセーフかどうか迷い、気にせず赤を挿し込んで結果的には色指定なし部分で問題なかったのですが、迷ったのなら安全な橋を渡ってしっかり黒を結線すべきだなと思いました。練習時に時間ギリギリで組んだ記憶があったおかげで焦ってしまった節があります。

 

合格発表は丸1ヶ月後、合格通知発送がその1週間後ということで、受かっていたとして免状が手元にくるのは3月になってしまうかもしれませんね。ビルメン関連の資格は妙に気が長いのでヤキモキします。

 

そんなわけで技能試験、有馬記念、ブルアカ生放送が重なる、なかなかハードなクリスマスイブとなりました。大外スターズオンアース&ルメールを無礼ており、誠に申し訳ございませんでした。

 

ビルメンの悪い点とは?

案の定、記事更新の間隔が空いてきましたね。もともと日々の業務に変化は少なく、私の現場はそんなにハプニングも起きない方ですから当然です。むしろそっちのがありがたい。

 

自身がマイペース野郎の楽天家なのもあり今までは「ビルメンって楽!良いゾ~これ」という内容の記事ばかり上げていたような気がするので、今回はビルメンの悪い点について少し触れてみたいと思います。

 

ビルメンの悪い点

 

1.給料が低い

んなもんわかってるよ!という話でしょうが一応。地方独立系無資格スタートの私は年収300万未満です。職務経歴書なんて何書いていいかわからないような私の境遇ではしゃーなしにしても業界全体として昇給が雀の涙程度で、バリバリ資格をとってスーパー仕事ができる人でも、資格手当を除いて直接的に給与に反映はされづらいという話しか聞きません。そのせいもあって現場の平均年齢が高く、若い頃から定年までずっと続ける人は多くなく、途中で転職していくのでしょう。

 

2.クセのある人が多い

噂には聞いていたのである程度覚悟はしていました。そのおかげか自分としては「ああ、この程度で済むんだ」という感想です。

・「何でも教えてもらえると思うなよ!」という態度の、モロに昭和の気風を残した人

・何度も聞いた昔の話を繰り返してくる人

・指示の言葉が全然足りてない人

・シンプルにやる気ない人

このくらいですかね。仕事が嫌になるほどではありません。それにこれくらいなら他の業種にも山ほど居るだろうなと想像できますしね。もしも上記の方々を数倍誇張されたらさすがに厳しそうなので、運悪くそういうお方が居るよという現場の方は...転職で。

 

3.くさい汚い危険

排水槽など、そういう場所の点検項目もありますが、実際入るのはかなり稀ですね...特にウチの現場ではリスクありそうなところは「危なそうなんで、目視だけでスルーで✋」が推奨されてるので、潔癖症の人でもなければなんとかなっちゃう気がします。トイレの詰まり対応なんかは夜勤の方が対応してるっぽいです。

他ブロガーさんの記事では一生トイレ対応している方も居たので、それは流石に恐ろしいですね。これも現場次第。

 

4.暇すぎる

贅沢な悩みだろいい加減にしろ!という感じですが中には苦痛に感じる人も居るでしょう。私もその一人です。仕事終わったのなら即帰らせてほしい。特に趣味がなさそうな(失礼)Oさんは、数十分間虚空を見つめ続けていることもあります。

スマホで楽しく遊べる人にとっては神環境かもしれませんが、無職期間長かった私の場合PCがないと何も捗らないので...暇を潰すために勉強をしているような感覚ですね。もちろんまだ先の話ですが、仮にめぼしい資格を色々取ってしまったらその後は...?想像もできません。

 

5.下に見られる(かも)

職業に貴賎なしとは言いますが現実は違いますよね。ビルごとに仕事をしてる人たちがいて我々が合間を縫う形で点検や整備をしているので、彼らはお客さんになるわけです。私のところは余裕あるお客さんばかりで優しく、辛い思いをしたことはありません。が、中には横柄な態度で怒鳴ってきたりする現場もあるようです。先輩の経験談なのでへぇ~という感じですが。

Twitterでも「ついにビルメンなんぞに堕ちてしまった...」みたいな呟きがあってけっこう驚きました。確かに、平穏無事に暮らせれば良いわけではなく社会的ステータスを気にする方も中には居ますからね。数年間無職でもまぁいいかというメンタルだった男にはない視点でした。

 

上記を総合してビルメンに向いてない人の特徴は「コミュ障で潔癖で無趣味でプライドの高い人」ということになりました。う~ん、流石に全てを兼ね備えているのはウシジマくん出演レベルかも...

【資格取得記 1】危険物取扱者 乙種4類

 

【受験機会】東京では月に3~4回。県ごとにも年数回実施。

【受験資格】必要なし

【受験料】4600円

【申請費用】交付手数料2900円、切手代800~900円

【期間】

・試験から発表まで...1週間~10日

・発表から免状到着まで...30~40日

【科目】「危険物に関する法令」「基礎的な物理学及び基礎的な化学」「危険物の性質並びにその火災予防及び消火の方法」の3つ

【合格点】正答率60%

 

私は法令100、物理化学100、性質消火100の満点でした。実際には2択から絞りきれない問題もあったので、運が良かったですね。

ビルメン資格の多くに共通することですが、問題数が少ないため1問のウエイトが大きいです。特に危険物の性質暗記などはナメてると連続で絞りきれない問題が出てきてドボン、というパターンもありえます。

 

【使用教材】

www.seibidoshuppan.co.jp

上記リンクの「1回で受かる!乙種第4類危険物取扱者 テキスト&問題集」(定価1540円)を使用しました。近所の書店に3種類程度置いてあった中で、最も良さそうと感じ購入。章ごとに覚えるべきポイントがまとめられていたので使いやすかったです。

 

また、過去問.comというサイトでは数年分の問題が無料で公開されており、利用することで別途問題集を買う必要もなく助かりました。

 

【勉強方法】

(実際にしたこと)

テキストざっと見→過去問見て「ざっと」なぞり過ぎたことを反省→テキスト再度確認→過去問

 

(効率の良さそうな方法)

過去問を少し眺めて暗記部分の多さと質を確認→テキストを読み、重要ポイントをしっかり勉強&覚える→過去問を納得するまで解く

 

法令と性質については丸暗記です。語呂合わせなどで試験当日に入ってればok。私は既にいろいろ忘れました。基礎的な物理・化学は理系だった者ならざっと見復習で合格点が取れるレベルですが、文系の人にとっては一番時間を使う部分になってしまうかもしれません。

 

テキストざっと見スギからの過去問眺めで少し後悔はしたものの、同時に複数受験する都合上、乙4は最も時間をかけなくて済みそうだと判断し、直前1週間でまとめることに。土日で知識を詰め込み、平日の待機時間に過去問.comでスマホを使って演習。60%を切ることはないだろうと確信し本番に臨みました。

 

反省点。私の現場では待機時間でも一応仕事中という名目があるせいか、堂々と紙の本で勉強することがあまり良しとされていないようです。(その割に堂々とスマホゲーしてる人は居ますが...) とにかく、乙4については入社前に紙で参考書を買ってしまっていたため平日昼に参照できずもどかしい思いをしました。もちろん資格取得は大歓迎だから堂々とやってくれという現場もあるはずなので、こういう時ばかりはヨソが羨ましくなりますね。

 

 

ここまで見てくれたお礼にオリジナル語呂合わせを披露します。

 

・保安距離を取る施設

距離を取ろう。内外にガイジンいっぱい製造する5人。

(屋内貯蔵所、屋外貯蔵所、屋外タンク貯蔵所(ガイジン)、一般貯蔵所(いっぱい)、製造所)

 

・保安監督者の選任が必要な施設

監督は球威一のガイジン製造機

(給油取扱所(球)、移送取扱所(威)、一般取扱所(一)、屋外タンク貯蔵所(ガイジン)、製造所)

Twitterビルメン衆、意識が高すぎる

 

そりゃまぁ職場は平均年齢も高いでしょうし、パソコンなんて使い方もわからないおじいちゃんがたくさんいる中でわざわざアカウント作ってまで情報発信or収集しようという意気込みある人は平均よりだいぶ高い位置にいるのは自明なんですけれどもね。4点セットどころか聞いたこともないような謎の資格いっぱいとってる人とかもいて畏怖が深まりますよね。なんならビルメン目指すという段階で冷凍機械受けてる人もいますし、無資格で何も考えず「これから勉強する気はありまぁす」の一点張りで入社した自分とのギャップが凄いんですよね。

タイトルの話はもう終わりで、以下は私が電験3種目指すことにしたよというだけの記事です。

 

電験3種といえばビルメン三種の神器とも言われ、取っただけで選択肢を拡げてくれる便利な上位資格ではあるが、取得には相当な時間がかかる。...というイメージだけ持っていたため肝心の中身については全くわかっていない状態でした。

2週間前に試験・ラッシュが終わり、次に目指すべき資格は何か?を考えた際に選択肢はいくつかありました。

 

1.ボイラー2種

電工筆記の帰りに少し歩き、募集用紙を県のボイラー協会まで直接取りに行き入手。

メリット: 試験難易度が低い。(電工実技が上手くいけば)一気に4点セットが揃う。

デメリット: 職場にデカいボイラーがないため3日間の講習を受けにいく必要あり(=専任も期待できない)。取得までの費用も高い。

 

2.消防設備士

とりあえずで勉強に手を付けるには手頃かな、と想像。

メリット: 試験難易度が低い。

デメリット: 特にないが、いつでも取れる。

 

3.電験3種

Twitterでビルメンアカを作ったらなんだか異様に意識高い人の割合が多く、その熱気にあてられて。

メリット: 月給が1万数千円上がる。将来的にビルメン以外の選択肢も考慮できる。

デメリット: 時間と難易度

 

ボイラー2級については半年間の実務経験を積めば取れるかも?という文言を各所で見かけたので現場の主任に確認してみたところ手続きが非常に面倒なのでウチでは実施しておらず、現実的には勝手に講習行ってとってね❤という感じでした。その時点でモチベ超ダウン...月1000円のためにやることとしては面倒すぎるので後回し!金額の話もそうですが、新人すぎてまだ有休すらもらってないのに講習は3日間連続というのが厳しい。

なら消防設備士はどうかな...と考えながらも情報を集めるべく私がTwitterアカとブログを立ち上げた日はちょうど令和5年下期の電験申し込み開始日だったらしく、決意表明やら申込み完了のツイートで溢れておりました。途端に気になってビルメンブロガー諸氏の体験記など読んでみると「合格まで1000時間以上は必要」「数年経っても取りきれずスパイラルに陥る人も」「最初に手を付けるべき理論から謎の公式のオンパレード」といった恐ろしいフレーズの数々が躍ります。少し悩みましたが、どうせ次の日から待機時間にすることもなくなるのでとりあえず最も初学者向けと言われている本(TAC出版 みんなが欲しかった~)の理論編を購入し読んでみることにしました。

 

まず感じたのは、理系として大学受験まで臨んだ人にとってはすんなり理解できる部分が多いという点です。

既知

直流回路、静電気、電磁力、交流回路、電子理論の一部

未知

三相交流、過渡現象、電子理論の残り、電気測定

教科書がざっくり400ページあるうちの約250ページ、つまり6割以上の部分は復習するだけで過去問にもある程度対応できそうです。コレは非常に大きなアドバンテージと言えるでしょう。どの分野でもそうですが、1~10まで積み上げるうちの「1」と「2」で躓いたら先に進もうとすら思いませんからね。

まっさらな人よりかはズルできるという点で火がつき、本格的にやってみることに。

 

なら勢いに乗って即申込み、理論だけでも合格目指して受験するのか?というと、それはNO。特化して仕上げようとすると試験の時期まで他科目の勉強に身が入らなくなりそうなのと、やはりせっかく受験料を払って受けるからには全て合格できる可能性にワクワクしたいからですね。令和6年度上期のCBTが始まるのは7/4日で、まる7ヶ月あります。そこでの合格を狙えるなら願ってもないですが、電力or機械の本を買って読んだ瞬間に見通しの甘さに絶望するかもしれないのであまり変なこと言うのはよしときます。諸々考慮すると現実的には「6年度下期で取りきる」が目標ですね。こうして決意表明しておかないと逃げちゃいそうなのでとりあえず記しました。

 

余談

TAC本をもってしてもやはり公式の導出過程は説明が少ないと感じるので、本当に理解を求めるなら高校生向けの「物理のエッセンス」等を参考にした方が捗るのかもしれません。気にせず公式とりあえず丸暗記で問題解いていった方が合格に必要な時間は短そうなので、私は理解度怪しい部分も色々無視してまず一周終わらせるつもりですが。

 

新人ビルメンの1日(日勤)

 

8:30 朝礼(5~10分)

8:40 待機

9:10 仕事開始(点検、整備等 班毎に分かれる)

11:00 午前の部終了 待機

12:00 昼休憩

13:00 昼礼

13:30 仕事開始

14:30 午後の部終了 待機

15:20 ボイラー周辺作業 (15分程度)

17:00 夕礼

17:30 定時 退勤

 

・各班に分かれるため忙しさはまちまち。管球交換、小規模修理等は夜勤者が対応。

・平均すると労働時間は3~4時間程度。早ければ10:30にはボイラー除いてやること無くなる日も。

・点検項目を細かく記入する日は作業1h程度追加。

・残業はゼロ

 

新入りすぎて未だ配属されたことのない班もあるのですが、ざっくりこんな感じです。お昼休みなんかも本当は上記の通り1hなんですが、もう慣例になってるのか20分前には弁当食べはじめてます。それでもなお「う~ん、制御室こもりっきりで何もしない現場もあるみたいだし、ウチってそんなに当たりかなぁ...?」などとこぼす先輩も居て、言葉が出ません。

 

待機時間は適当に雑談か、スマホで何か見てる人がほとんどのようです。流石に堂々と机に突っ伏して寝てたらアウトな気配はありますが、腕組んで瞑目してても何も言われることはないでしょう。私はニート期間の長さが良い具合にやる気に変換されてるため勉強してます。「1日3時間働いて、のこり勉強か雑談してたらその分も金が入るのか...(困惑)」って感覚ですね。

 

杉元佐一のように明確に目的あって金が欲しい人ならともかく、ゆるっと生きたいけど何も持ってない人には前評判通り最高だと思ってます。あとは...現場ガチャってことになるんですかね?

生活費?もちろん無いよ

○資格申し込みで破産寸前に

危険物乙4 4600円

電気工事士2種 9300円 (ネットから申し込んだ場合。通常は9600円)

冷凍機械責任者2種 11100円

テキスト 計約8000円

 

ちょ、ちょっと待って!? なんで金もらうためにこんなに金払ってんだ...

ちなみに会社からの補助はゼロ、受かっても一時金等はありません。ビルメンならよくあることかもしれませんけどね。免状取得後の給料にのみ反映されます。

 

日程もなかなかに詰まっており、乙4→二週後に電工2種→二週後に冷凍機械 だったため、申し込み後即勉強開始。仕事はとりあえず言われたことだけはこなして、あとは現物を覚えるより先にまず紙で受かってから考えよう、の精神です。心ここにあらずで怒られることだけないようには、一応注意しておりました。

 

 

○勉強をはじめてみる

最初にあるのが乙4だったので、とりあえず参考書を眺めることに。

「資格コンプある人もいるから、紙の本ひろげて堂々と勉強するのは遠慮しといた方がいいよ。」という先輩のありがたい忠告前だったため、これだけは紙で買ってしまっていました。...ってよりむしろコレ読んでて言われました。

冷静に考えると、何もやることない待機時間にスマホゲーポチポチしてる人より勉強してる人の方が嫌がらせされるかもというのは相当に意味不明ですが、ここはビルメンの流儀に従うほかありません。

 

数日かけて一周眺め終わり、過去問に手を付けたところ「なにッ 全く解けない!」

工業高生でもバンバン取れるという前知識のせいで、まさか暗記する部分がそれなりにあるとは!とテキスト読了後に気づく舐め舐めっぷり。反省して要点しっかり覚えtaroになることを決心したのでした。資格一個目からこんな体たらくで、果たしてどうなっちゃうの~?

 

 

○もしかして...ここが天国?

入社してしばらくでやったことは点検の補助、フィルターの掃除、棟とモノ(ポンプ,給排気,チラーetc)の配置確認などなど...メガー(絶縁抵抗計)は当初触らせてもらえず、見ているだけでした。

今まで働いた所(といっても、全てバイト)では程度の差こそあれ完全に何もしないでいる時間は無かったため、まずは待機時間の存在に驚きました。いや、ビルメンブロガー諸氏のサイトで「ある」ことは知識としてわかっていても、実際に野郎どもが集まって適当に雑談している姿はある種壮観ともいえます。

ただでさえ、あまりの楽さに驚いていたのに「mentaro資格なんもないんだって?今日は俺らで勝手に点検するから、そこで勉強してていいよ」等と言われては、先輩の動きに気を配りつつ勉強taroになるしかありません。傍目には先輩に全てやらせつつスマホをイジイジする根暗社員の構図でしたね。社会人って、こんなんで金もらっていいんだ...(毎日驚愕生活) (続く)

 

新人ビルメン、mentaro誕生

自治体に借金を断られる

ニートはありとあらゆるエネルギーが欠乏しているため、就活を始めるのも遅くなってしまうんじゃ。不採用とわかるまでその他の行動をしないのも彼らの習性じゃぞい(無職博士)。

そんなわけで採用は決定したものの、当初の計画より1ヶ月遅れた入社になってしまった。結果、最初の給料日まで生活していくことが不可能に。その時住んでる自治体が困窮者向けに無利子で数万円貸してくれる事業を行っているのを知り、これは天の助けとばかり早速電話。以下やりとりの要約。

 

「...と、いうわけでお金貸してくれませんか」

担「う~ん、30代で健康なら日雇いでもなんでもやれるでしょ?」

(日雇いは場所によっては人間扱いされないし嫌なんだよな...それに月~金働いてから土日出るのもキツすぎる)

「資格試験の勉強時間も欲しいので、なんとかなりませんか」

担「じゃ、とりあえず通帳その他書類揃えて持ってきて」

「はい(来庁)(現状を説明し書類を提出)」

担「これならなんとか通るかもしれませんね」

「ありがとうございます」

担「ちなみにこの通帳引き落とし欄に複数書かれてるJRAっていうのはなんですか」

「競馬です」

担「...」

 

翌々日、不受理の連絡。

担「ダメでしたね。日雇いでもなんでもやって生活すべきではないですか?」

「(んんんんん、最後までそれかい!) アッそうですね、なんとかします」

結局金は友人に借りた。

 

 

○入社初日

へぇ~この道って、朝はこんなに混むんだぁ...などとのたまいながら始業時刻ちょうどに到着。全員朝礼に集合済で注目の的となり、いきなり冷や汗をかく。

長「え~今日から入社のmentaroくん。年齢は31歳ということで、非常にフレッシュな若手が来てくれましたね。」

「えっ」

 

初日ということで先輩に連れられ、敷地内を見て回ることに。計2時間程度歩いただけなのだが、PC-ベッド間の往復しかしてこなかった身にはやや堪える。

先輩「ここがこの棟の機械室ですね。」

「あそこに置いてある立派な椅子はなに用ですか?」

先輩「さぁ。誰かがサボるために持って来たんじゃないですか。ここはちょうどいい感じなんで」

「えっ」

 

終礼が終わり、定時。一応何かあるかもしれないと思い待機。

「月の残業が10時間程度って聞いたんですけど、今日は何もない感じですか?」

先輩「今日はもなにも、この現場で残業なんてないよ。そいじゃお疲れ」

「えっ」

 

定時10分後の制御室で独り残されtaro「もしかして、当たり引いてしまったかもしれん」

 

 

○いきなり資格フルスロットル!?

座学の研修を経て、再度現場へ。

主任「無資格のmentaroくんはまだものの数に入ってないから、とりあえず何か資格取ってね。」

先輩A「ビルメンといえば電工だし、早めに取っといた方が良いよ。」

先輩B「冷凍機械ってのが1年に1回しかチャンスないから、できるなら早いうちに狙ってもいいかもね。あと3種と2種で難易度それほど変わらないみたい」

 

この日は電工2種の応募締め切り当日。私が安易に下した決断は、既に申し込み済みの乙4を含む、恐怖の3つ同時受験だった...(続く)