【受験機会】年に2回
上期: 学科5月下旬-技能7月下旬。 下期: 学科10月下旬-技能12月下旬。県ごとに実施。
【受験資格】必要なし
【受験料】9300円(ネット経由。郵便の場合9600円)
【申請費用】5300円 (た、高い!)
※電気工事士は実技試験がある関係上、まっさらな状態からであれば工具や材料を購入する必要があります。それを含めて考えると、
受験9300 + 申請5300 +ホーザンの工具&材料1回分セット44000 +材料買い足し分5000↑
で、ざっくり見ても6万5千円、材料代をケチったとしても5万円程度はかかってしまう計算になります。よって「資格手当で費用を回収するぞ!」というよりは、一生モノの資格が手に入り電気関係の仕事に就きやすくなる点などを考慮して受験を決意すべきだと思います。
【期間】
・試験から発表まで...30日程度
・発表から結果はがき到着まで...10日程度?
免状が届くまでの日数も含めて、後で追記します。
【科目】学科50問各2点。時間120分。(間違いなく余る)
実技1問 制限時間40分。(スピード勝負!)
【合格点】学科は正答率60%、実技は課題完成且つ欠陥がないこと。
私の学科は92点でした。
【使用教材】第2種電気工事士筆記試験 すい~っと合格 (オーム社)
この本は紙で買っても電子書籍として読めるコードが付属しているので、堂々と本をひろげて勉強できる環境にない人でもスマホだけで学習ができオススメです。
【勉強方法】
学科については上記の本を繰り返し読み、ひたすら暗記しました。とにかく部品や道具の名前と写真が一致し、接地や流せる電流の数字等を覚えれば点数に即、結びついてきます。
複線図が最初は全くわからず苦戦。冷凍機械の試験も迫っていたため捨てるか迷いましたが、結局しっかりやりました。5問分×2点の複線図を捨てると90点満点になりますが、そのうち60取れれば一応通ります。とにかく合格さえできればよいが直前すぎて時間がないという方は捨ても選択肢になるかもしれません。しかし、どうせ実技の練習時にしっかり描くようになるので先に仕上げられれば無駄がなくなりますね。
「どの程度まで」しっかり覚えればよいかを確かめるため、まだ到底合格などできないだろうという段階でも早めに過去問を解くことに非常に効果のある試験です。使い回されていたり中身がほぼ同じという問題も多数出るので、一通り参考書を読んだら過去問数年分を解きましょう。それでも全く手応えがないという場合は参考書に戻り暗記...そして過去問に再トライ!というサイクルで合格点に近づいていけるはずです。
(効率の良さそうな方法)
テキストを薄くでも良いので3周程度読む→過去問を見て傾向を把握→テキストと過去問往復。直前期はとにかく過去問。
優先順位
①道具や数字の暗記を確実にし、得点源にする
②7問ある計算問題のうち比較的ラクな4~5問を攻略する(最悪、解法暗記)
③複線図を描けるようにし、最小心線数問題に備える
④余裕があれば理論の中でも三相等が関わる難しい問題をチェックする
60点を取るだけなら、②までがだいたい出来てればOK!
実技の方ですが、冷凍の試験が終わった後は完全に浮かれていたこともあり10日前まで手つかずでした。社内に上期の試験で合格した方が居たため運良く工具と材料を借りることができ、ビルメンの利点である待機時間を使ってとにかく数をこなしてスピードを上げることに全力を注ぎました。制限時間は40分ですが、最初の頃は完成までにその倍以上かかっておりしかも欠陥も多数、という有り様でした。「こんなん合格するなんて皆凄すぎない?」と絶望感が襲いましたが、そこから1日3~4問のペースで組んではポイを繰り返し、省略を挟みながらも2周程度し、組む早さは劇的に改善しました。本番前の時点で多分受かるだろうという心の余裕を持てたことは大きいです。
実技に関して言えることは、最初は寸法や欠陥などの細かいことは気にせず、とにかく仕上げるのが大事という点に尽きます。めちゃくちゃな作品でもとりあえず組み上げた後には「あぁ、多少長さがズレてても結局平気なんだな」「自分はのの字曲げが苦手だから、先に終わらせて精神的に余裕を持たせたほうが良いんだな」等々、色々とわかってきて捗るはずです。逆にじっくり、じ~っくりとメモをしながら1問を解く練習をしても作業スピードの改善という意味では効率が悪いです。(※練習期間がたっぷり取れる人ならその方が確実ですが...)
繰り返しになりますがまずスピードを身に着け、完成度はそこから徐々に上げていく方法で対処すべき試験だと感じました。