無からのビルメン

無職、無資格、職歴無からの再スタート

【資格取得記 3】第二種冷凍機械責任者

 

【受験機会】年に1回(11月)。県ごとに実施。

【受験資格】必要なし

【受験料】11100円

【申請費用】3400円+簡易書留代400円程度。書留代は片道分だけでよく、追加の切手等も不要。

【期間】

・試験から発表まで...40日程度

・発表から結果はがき到着まで...1週間程度

・免状申請から手元到着まで...2~4週間 (私は3週間+1日で届きました。)


【科目】「法令」「保安管理技術」「学識」の3つ

【合格点】正答率60% (科目のうち一つでも50%以下なら不合格)

私の結果は法令80、保安管理技術80、学識90でした。

例年は学識の方が保安管理技術よりやや難しく、法令は直前詰め込みでもなんとかなる程度なのですが、令和5年度は明らかに学識と保安管理の難易度が逆転していました。

 

【使用教材】

・ゼロから始める 2種冷凍試験 (オーム社)

EchoLand (個人サイト。通称エコラン。信じられないことに完全無料。)

過去問はエコランに掲載されている分で十分な学習ができました。

 

【勉強方法】

乙4学習時の反省で1周目をじっくり読みその後問題を解く方針にしましたが、ハッキリ言ってあまり頭に入っては来ず効率はよくありませんでした。一応冷凍サイクルの図を描いたり、どのパーツが、何の目的で、どこの部分に装着されているか等をまとめる等して勉強を進めていましたが、問題は解けず焦るばかり...

 

当時試験の日程が、乙4...10月中旬、電工学科...10月下旬、冷凍...11月2週目と、かなりタイトでした。乙4が終わり電工と冷凍を並行して勉強していた頃、上記の焦りが大きくなった私は方針転換をし、理解する勉強から「とりあえず合格してしまえば官軍」法に変えました。具体的にはEchoLandの問題を片っ端から眺めて正誤を判定し、管理人の説明を読んでも納得できなかった部分だけをゼロから始める~で参照するというやり方です。当然一周目は全く解けるわけがないので、管理人の説明を頭に入れていくだけの作業になります。これを開始した途端、ゼロから~は必要最低限の説明を完結にまとめている良書だと感じられるようになりました。

 

EchoLandは分野ごとに出題される問題をまとめてあるため、忘却する前に記憶を叩き込みやすいです。全体を2~3周程度する頃には(内部の機構はわからなくとも)記述が◯か✕かを判定する力はだいぶ向上していました。

 

上記をこなした後、点数に結びつける方法として、学識、保安共に"◯問目に出題される分野"というのがほぼ決まっているため、過去問を回して正答率の低い分野は再度エコラン、参考書に戻って苦手を埋めるやり方にシフトしました。効果はてきめんでした。

 

学識の計算2問はエコランの公式6つを覚えるだけで取れるサービス問題なので、必ずゲットします。他8問はガス協会が意地悪だといくらでも難化させられますが、計算は同じパターンで平易です。勉強すれば「計算で落とすわけがない。残り8問中4問正解すれば合格だ」というレベルまで自信が付くでしょう。

 

法規は3つある科目の中でも一番楽で、やることは乙4の法律暗記とほぼ同じです。私は試験前週の土日で一気に暗記し、その後平日に少しづつ過去問を回して定着させました。

 

試験直前の時点で過去問を解くと法令は8~9割、保安はほぼ100、学識は7~8割くらい取れれおり、たぶん受かるだろうという状態で臨めました。もしも全てギリギリかな~という程度の理解度だった場合、去年の難化した保安で60点取るのは厳しかったかもしれません。直前まで勉強ペースを緩めなくて正解でした。

 

冷凍試験では「二種と三種は難易度があまり変わらないので、一気に二種を受けたほうがいい」とよく言われます。しかし、ざっとR5年度の問題を眺めただけでも難易度が同じ...とは言い難いのではないかと感じました(法規はほぼ同じです)。

私自身の経験としてはいきなり二種を受験してうまくいきましたが、仕事中に参考書を眺められる環境にない人や、本気を出すのが直前になりそうな人にはオススメしません。1年に1度の試験なので、4点セットの中では特に力入れて絶対落としたくないという気持ちで学習ができるなら、飛ばしても良いのかなと思います。

 

理解を多少諦めてでもとにかく合格さえできれば良いのなら、過去問類似の問われ方が多いこともありそれほど難しい試験ではないかもしれません。「やるからには機械の仕組みをキッチリ学んで仕事に役立てるぞ!」と強い意志を持って参考書を進める人にとっては、結構な勉強時間を取られる。全体としてはそんな感想です。